10/4(水)医療経済フォーラム・ジャパンの公開講演会「医師の働き方改革」をズーム視聴。冒頭、日本医師会の松本吉郎会長と前厚労大臣の加藤勝信代議士がご講演。それぞれ医師会での「医師の働き方改革」に向けた数々の取り組みと、「医療DX」についてご講演がありました。加藤前大臣は厚労委員会の時とは違って、とてもにこやかにご講演されたのが印象的。
特に興味深かったのは、千葉大学医学部付属病院の横手院長先生のお話。大学病院は医学教育をし、研究をしながら、診療・治療していて、医師を派遣して地域医療を支えています。山形でも山大医学部から医師の派遣を受けている医療機関はいくつもあります。しかし「医師の働き方改革」を進めると地域医療が支えられなくなるおそれがあり、医学教育や研究もおろそかになってしまうおそれがあるというお話でした。大学病院の医師が働く時間を減らした時に、誰がその「穴」を埋めるのか❓ 医療スタッフを増やさねばならないのは自明ですが、これまでのところ財務省が医師を増やすことを認めません。医療提供体制を守り、充実させながら「医師の働き方改革」を進めるには医療政策も変えていく必要があります。