7/26(水)午後、原子力規制委員会と資源エネルギー庁の方から「ALPS処理水」について説明を受けました。
7/26(水)午後、原子力規制委員会と資源エネルギー庁の方から「ALPS処理水」について説明を受けました。福島第一原発の汚染水をALPS(多核種処理設備)で処理して「基準値以下」にしたものを「ALPS処理水」と言うとのことですが、その処理水には「トリチウム」(質量数3の水素の同位体)以外にも「取り切れないもの」が含まれているということです。
今年6/22発表の東京電力の分析によれば「トリチウム」以外に以下の核種がALPSで取り切れず残ります(原子力規制委員会もこれを認めています)。
・炭素14
・コバルト60
・ストロンチウム90
・イッテルビウム90
・テクネチウム99
・アンチモン125
・テルル125m
・ヨウ素129
・セシウム137
これらの各放射性物質が残ったまま海へと放出される予定ですが「基準未満」だという説明です。東京電力の検査結果によれば、基準(告示濃度限度比の総和)を「1」としたときにALPS処理水の濃度(告示濃度限度比)は「0.28」ということです。
※この基準(告示濃度限度比)は、人間が毎日平均2リットル70年間水を飲み続けた場合に、その水に含まれる核種の平均の線量率が1年間あたり「1mSV」に達する濃度のことです。
これらの核種の中で特に気になるのが「ヨウ素129」です。半減期は何と「1570万年」! (1570万年たたないと半分に減らない。3140万年たってやっと4分の1)そして、ALPS処理水の「告示濃度比の総和」0.28のうち「0.22」がヨウ素129です。
ALPSで取り切れないトリチウムの影響について心配される声を良く聞きますが、将来的にはヨウ素129も心配ではないかという指摘もあります。