横浜市中区にある児童養護施設「聖母愛児園」を訪問。山形市ご出身の副施設長の梛橋(なぎはし)雄一さんにご説明とご案内をいただきました。
8/21(金)夕方、横浜市中区にある児童養護施設「聖母愛児園」を訪問。
山形市ご出身の副施設長の梛橋(なぎはし)雄一さんにご説明とご案内をいただきました。
虐待などで心や身体に傷を負った子どもたちをケアしながら養護する、子どもの未来のために大切なお仕事です。
幼児から18歳までの80人近い皆さんが、暮らしています。
しかし、予算も人も限られていて、少ない職員さんたちが長時間働かざるをえない仕組みは、保育所や介護現場など福祉現場に共通している問題点。
こちらの施設では様々な問題を抱えているご家庭のお子さん達を養護しているため、子どもたちの食事を作る、掃除する、スタッフの会議などの通常の業務の他に、子どもたちを病院に連れていったり、警察のやっかいになってしまった子どもを引き取りに行ったり、また親御さんの難しいご相談にも応じたりして、職員さんたちの仕事はどうしても早朝から深夜に及んでしまいます。
児童養護施設の多くがこれまで、職員が子どもたちを管理・指導する「管理的支援(保護支援)」でしたが、聖母愛児園は虐待へのケアを含めた「治療的支援(ケア支援)」を進めています。
こちらでは学校の先生のように「上意下達」するのではなく、子どもたちの自由意志を尊重した上で、たくさんほめる、スキンシップを重ねる、子どもたちの話に耳を傾けるなど、家族関係と愛着形成の不全が根底にあると意識しながら子どもたちに寄り添う支援を進めています。「箱庭療法」など心理学関係の専門家によるケアも実施。
山形出身の梛橋副施設長が、横浜市で他の施設にも呼び掛け、勉強会を開くなど積極的に子供にとって、より良い児童養護実現に取り組んでいる事がうれしく、誇りたい。
現場のナマの声、児童養護行政の問題点、様々な葛藤など詳しく伺う機会をいただきました。厚生労働委員として、いただいた声を国政に反映できるよう取り組んでいきます‼️